『トランス‐エピジェネティクス(trans-epigenetics)』とは「理論物理学」の手法と「偉人の言葉」から導きだされた、『7つの叡智』のなかで、最も重要な内容です。
「トランス」とは、「超える」という意味で、現在の定説である「エピジェネティクス(epigenetics)」の上位の概念、という意味で、僕が考案した概念であり言葉です。
『7つの叡智』の1つである『6. 最新の遺伝子研究』でご紹介したように「エピジェネティクス」という概念があります。
「エピジェネティクス」とは、「DNA」が支配しているという「セントラル・ドグマ」に対し、「環境がDNAをコントロールしている」ため、「環境」は「DNA」より上位にある、つまりより重要であるという概念です。
もちろん、この概念は正しいです。
「環境」が「DNA」より重要なことは間違いない事実です。
では、「環境」がもっとも重要なのでしょうか?
また、「環境」は何から作られるのでしょうか?
これらの問いの答えは、
もっとも重要なもの⇒「思考」
「環境」は何から作られるか⇒「思考」
になります。
つまり、「思考」がもっとも重要ということになります。
これは、①「論理的思考」、②「偉人の言葉」が根拠となっています。
では、なぜ、「思考が最も重要」ということになるのでしょうか。
その1つは、「脳科学」と「量子論」の内容から「論理的思考」により導き出すことができます。
この部分については、時期をみてご紹介する予定です。
過去の偉人と言われる人は、「思考の力」について多くの記載を残しています。
ジェームズ・アレンは、著書『原因と結果の法則』(サンマーク出版、東京、2003年)のなかで、「私たちは心の中で考えたとおりの人間になります。私たちを取り巻く環境は、真に私たち自身を映し出す鏡にほかなりません。」と記述しています。
ナポレオン・ヒルは、著書『思考は現実化する』(きこ書房、東京、1999年)のなかで、タイトルどうりに 「思考は現実化する」 ことを説明しています。
もっとも、このタイトル自体は英語の日本語訳で、英語のタイトルは、「Think and Grow Rich」ですので、タイトルの文言はナポレオン・ヒルのものではありません。
しかし、本の内容としては、「思考・信念・願望」などを実現させる方法論を説明しています。
さらに、「脳は思考の振動の送受信局である」とも記載しています。
世界のベストセラー(実際に歴史上、最も出版数の多い本)である『聖書』のなかにも、「思考の力」についての記載がたくさんあります。
もっとも有名な記載は、
「求めよ、さらば与えられん」
でしょう。
ほかにも、
「あなた方は、求めないから得られないのだ」
「あなたが決意することは、成就する」
「良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。」
などの記載があります。
これらのように、人類の歴史においてかなり以前から、「思考の力」についての報告があります。
『トランス-エピジェネティクス』から、「思考」がもっとも重要であることがわかりました。
では、実際に、「思考の力」をどのように活用すればよいのでしょうか?
ここが、『7つの叡智』において精髄(エッセンス)になります。