『アトピーを良くする4原則』のうち、最も大事なことがこの第1原則、自然の摂理に従う、です。
わかりやすく言うと、人間という種族にとって本来の自然な生活をする、ということです。
人間はどんなに知能が発達していたとしても、やはり動物です。
そして、地球上の他の動物と同じように、その種族に対し望ましい生活環境で生活することが最も自然であり理想的です。
では、人類はどう生活すればいいのでしょうか?
1つの例があります。
チンパンジーと人類は実は同じ霊長類です。
かなり近いということです。
具体的には、チンパンジーと人類の遺伝子は約98%が同じです。
では、野生のチンパンジーはどんな生活をしているでしょうか?
たばこを吸いますか?
焼いた肉を食べますか?
違う種族の乳を飲みますか?
もちろん、NOです。
これらは野生のチンパンジーにとっては自然ではなく、自然の摂理に反するものです。
遺伝子が約98%同じ人類も、そう違わないはずです。
『自然な食事』とは何でしょうか?
『自然の食事』はアトピーを良くする4原則の、「1. 自然の摂理に従う」と、2つ目、「2. これ以上毒を溜めない」、の両方に関係します。
『自然な食事』とは一言でいうと、人類にとって自然な食事をする、ということです。
人類は、長い期間、野菜と果物を主に食べてきたことがわかっています。
ですから、人類にとって自然な食事とは、野菜と果物を食べることということになります。
もちろん、肉や魚、乳製品を食べてはいけない、という意味ではありません。
ですが、これらはできるだけ少ない方がいいようです。
最近の栄養学や疫学でも、これらの取りすぎは体に悪影響を及ぼすことがたくさんの文献で報告されています。
では、野菜と果物だけを食べれば、とりあえずはOKと言えるのでしょうか?
実はそれだけでは十分ではありません。
大切なことは、生で食べるということです。
長い期間、人類は火を使って食事していたのでしょうか?
いえ、人類が火を使うことができるようになったのは、人類の歴史の中ではかなり最近のことで、火を使って食事をするようになったのはさらに最近の事だそうです。
つまり、人類はかなり長い間、火を使わずに食事をしてきた、ということです。
そして、火を使わずに種族として存続してきた、ということです。
そうであれば、火を使った食事をすることは人類にとって自然ではないことになります。
ちなみに、野生動物で火を使う種族はありません。
つまり、『自然な食事』とは生の野菜と果物を食べることであり、さらにはできるだけだくさん食べることが大切です。
人類が火を使いだしたのは、人類の歴史の中ではかなり最近のことです。
つまり、人類の祖先は、かなり長い期間、熱を通さずに生で野菜と果物を食べてきた、ということです。
確かに、現在でも野生動物で熱を加えて調子する動物はいません。
1つの実験があります。
猫に、猫にとって生理的な食べもの(生きたねずみなど)と、人間が火を通した食べ物を与えました。
結果は、火を通した食べ物を与えた猫は、活力が衰え、凶暴になり、さらに不妊傾向となり、数世代後に絶滅したそうです。
一方、生理的な食べものを与えられた猫は、反対に、活力があり、凶暴ではなく、不妊傾向もなく、元気に世代交代していったそうです。
人類は猫よりは高等生物であるため、これらに対する対応力がより高いことが想定されるため、ここまでの影響はないと思いますが、それにしても驚きの結果です。
これが、生と加熱した食べ物の違いです。
生で野菜と果物を食べることをおすすめするもう1つの理由があります。
それは、大多数の酵素は熱を加えることで失活するからです。
酵素は主にタンパク質でできています。
タンパク質はアミノ酸の集合体ですが、実は立体構造をしています。
けして真っ直ぐな形をしているのではなく、そのタンパク質に特有の形をしています。
タンパク質に熱を加えてしまうと、この立体構造が変化します。
そうなるとアミノ酸配列は変わらなくても機能が失われてしまうことになります。
これが失活です。
例えば、果物の中には酵素が含まれています。
酵素にも色々ありますが、果物の中には消化酵素が含まれています。
これは果物や野菜などの消化を促進するものです。
この消化酵素に熱を加えてしまうと失活することがあります。
せっかく、生の果物や野菜には人類の消化を助けてくれる働きがあるのに、台無しにしてしまうのは勿体ないことです。
これが、野菜や果物を生で食べることをすすめるもう1つの理由です。
『自然な食事』が野菜と果物を生でたくさん食べること、ということがわかったあとは、実際にどうやって毎日の生活に生かすかです。
普段、気を付けていても、たくさんの野菜や果物を食べるのは難しいことです。
それで、ジューサーをおすすめします。
たくさんの生の野菜や果物をジューサーに入れ、ジュースにして飲んでしまうのです。
ジューサーとは、文字通り、ジュースを作る機械です。
低回転型と高回転型がありますが、栄養を壊さないためには低回転型がおすすめです。
現在、ちょっとしたブームになっているため、家電量販店やウェブサイトですぐに購入できます。
できれば毎日飲んでください。
これで結果的にかなりの野菜や果物を食べたことになります!
アトピーを良くするだけでなく、アトピーをコントロールするために非常に重要です。
また、かなり免疫を活性化できますので風邪などにもかかりづらくなります。
もう1つ、とても大切なことがあります。
それは、食べ物には食べ合わせがある、ということです。
食べ合わせといっても、「ウナギと梅干」、「天ぷらとスイカ」のようなものではありません。
一言でいうと、タンパク質が多い食品と炭水化物が多い食品を一緒に食べると消化がしづらいのでなるべく避ける、ということです。
野菜の中にも、おすすめの野菜があります。
それは、ビタミンやミネラル、ファイトケミカルなどが特に豊富な野菜です。
加えて免疫を高める作用もある野菜です。
それは、キャベツ、ブロッコリー、チンゲン菜、小松菜、パセリ、ピーマン、人参、ほうれん草などです。
ただし、これらの野菜はちょっとクセがあるため、そのままでは飲める味ではありません。
そこで、果物を入れて味をまろやかにします。
おすすめは、りんごとレモンです。
りんごはたくさん入れるほど飲みやすい味になりますので、是非、試してください。
詳しくは、無償で配布している「小冊子 Ver. 1」と、「小冊子 Ver 2」をご覧ください。